2017年のモデルになりますが、Pixelbookの最上位のモデルが米アマゾンでだいぶ安くなっていたので買ってみました。
https://chromeunboxed.com/save-450-on-the-core-i7-pixelbook/
こちらの記事に載っているものほど安くはなかったですが、$1250ぐらいだったので定価より$400ほど安かったです。
なかなか薄くてかっこいいです。
Chrome OSだとAndroidアプリが動くのでKindleで読書もできますし、Crostiniという機能を使うとLinuxのアプリも使えますので開発環境としても活用できそうです。とりあえずIntelliJなどを入れてみました。
一台で何でもできるというのはなかなか便利です。
Pixelbookで気になるのは、最上位モデルのi7とは言ってもTDP4.5Wのi7-7Y75であるということです。MacBook 12インチやDELL XPS 13 2-in-1についているものと同クラスのCPUになります。長時間負荷をかけた場合、Uシリーズのファンがついているマシンと比べると性能が落ちることが予想されます。というわけで簡単にベンチマークを取ってみました。
まずはGoogle Octaneです。
レビューによると31000ぐらい出るとのことでしたが、私のマシンだとだいたい26000-27000ぐらいのようです。ちなみに私が普段使っている7500UのWindowsラップトップ(Razer Blade Stealth 2016年モデル)でもスコアは29000弱でしたので、このPixelbookが遅いというわけではなく、Chromeのアップデート等によってスコアが下がったのが原因ではないかと思われます。Chromeのバージョンは71です。
これだけ速ければ十分と思われるかもしれませんが、ページによってはスクロール等の重そうな処理が若干もたつくと感じることがあります。比較の問題であって十分にサクサクなのですが、軽量なChrome OSでi7だから爆速、というような期待をしているとそこまで速くはないと感じられるかもしれません。
次にUnixBenchです。このベンチマークはかなり長時間かかるので、負荷がかかって遅くなるかどうかを見ることができそうです。7500UのWindowsラップトップでWSL上で実行した場合と比較してみます。ちなみにWSLではshell1、shell8がエラーで実行できなかったので割愛しています。
OSもCPUも違うので何を測っているのかわかりづらいですが、DhrystoneなどのCPUのベンチマークを見ると、Pixelbookは7500Uのラップトップの20-30%減ぐらいになってしまっています。一方でExcel ThroughputやProcess CreationなどはWSLはかなり遅いので、CPUの性能差が多少あってもPixelbookの方が5-10倍は速いです。開発環境としてはPixelbookの方が実用的と言えると思います。
まとめると、最上位モデルとは言っても開発用のマシンとしてはCPUが遅くて若干頼りないです。しかしAndroidアプリとLinuxアプリが両方とも動くのは便利ですし、メモリ16GB、SSD512GBのラップトップが$1250というのはかなりお得ですので、買ってみてもよいかもしれません。
https://chromeunboxed.com/save-450-on-the-core-i7-pixelbook/
こちらの記事に載っているものほど安くはなかったですが、$1250ぐらいだったので定価より$400ほど安かったです。
なかなか薄くてかっこいいです。
Chrome OSだとAndroidアプリが動くのでKindleで読書もできますし、Crostiniという機能を使うとLinuxのアプリも使えますので開発環境としても活用できそうです。とりあえずIntelliJなどを入れてみました。
一台で何でもできるというのはなかなか便利です。
Pixelbookで気になるのは、最上位モデルのi7とは言ってもTDP4.5Wのi7-7Y75であるということです。MacBook 12インチやDELL XPS 13 2-in-1についているものと同クラスのCPUになります。長時間負荷をかけた場合、Uシリーズのファンがついているマシンと比べると性能が落ちることが予想されます。というわけで簡単にベンチマークを取ってみました。
まずはGoogle Octaneです。
レビューによると31000ぐらい出るとのことでしたが、私のマシンだとだいたい26000-27000ぐらいのようです。ちなみに私が普段使っている7500UのWindowsラップトップ(Razer Blade Stealth 2016年モデル)でもスコアは29000弱でしたので、このPixelbookが遅いというわけではなく、Chromeのアップデート等によってスコアが下がったのが原因ではないかと思われます。Chromeのバージョンは71です。
これだけ速ければ十分と思われるかもしれませんが、ページによってはスクロール等の重そうな処理が若干もたつくと感じることがあります。比較の問題であって十分にサクサクなのですが、軽量なChrome OSでi7だから爆速、というような期待をしているとそこまで速くはないと感じられるかもしれません。
次にUnixBenchです。このベンチマークはかなり長時間かかるので、負荷がかかって遅くなるかどうかを見ることができそうです。7500UのWindowsラップトップでWSL上で実行した場合と比較してみます。ちなみにWSLではshell1、shell8がエラーで実行できなかったので割愛しています。
Pixelbook | Razer Blade Stealth (WSL) | |
---|---|---|
1 parallel copy of test | ||
Dhrystone 2 | 3008.3 | 3756.0 |
Whetstone | 676.3 | 652.0 |
Execl Throughput | 549.3 | 99.7 |
File Copy 1024 | 606.3 | 204.7 |
File Copy 256 | 389.7 | 135.5 |
File Copy 4096 | 1379.4 | 488.3 |
Pipe Throughput | 443.7 | 181.3 |
Pipe-based Context Switching | 331.9 | 148.7 |
Process Creation | 419.3 | 50.4 |
System Call Overhead | 224.0 | 143.5 |
4 parallel copy of tests | ||
Dhrystone 2 | 5965.9 | 8579.0 |
Whetstone | 2179.4 | 2491.0 |
Execl Throughput | 1241.2 | 173.8 |
File Copy 1024 | 528.6 | 368.9 |
File Copy 256 | 323.2 | 226.9 |
File Copy 4096 | 1317.4 | 775.8 |
Pipe Throughput | 879.7 | 480.3 |
Pipe-based Context Switching | 764.8 | 558.5 |
Process Creation | 1024.9 | 99.5 |
System Call Overhead | 462.9 | 412.7 |
OSもCPUも違うので何を測っているのかわかりづらいですが、DhrystoneなどのCPUのベンチマークを見ると、Pixelbookは7500Uのラップトップの20-30%減ぐらいになってしまっています。一方でExcel ThroughputやProcess CreationなどはWSLはかなり遅いので、CPUの性能差が多少あってもPixelbookの方が5-10倍は速いです。開発環境としてはPixelbookの方が実用的と言えると思います。
まとめると、最上位モデルとは言っても開発用のマシンとしてはCPUが遅くて若干頼りないです。しかしAndroidアプリとLinuxアプリが両方とも動くのは便利ですし、メモリ16GB、SSD512GBのラップトップが$1250というのはかなりお得ですので、買ってみてもよいかもしれません。
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