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WSL2でUnixBenchを走らせてみた

Windows 10のInsider Preview Build 18917でWSL2が使えるようになりました。以前PixelbookのCrostiniのベンチマークのためにUnixBenchを走らせてWSLとの比較をしたのですが、WSL2だとだいぶ性能が上がっているようなのでこのままだと不公平です。そこでWSL2でもUnixBenchを走らせてみました。WSLおよびWSL2は7500UのRazer Blade Stealthで走らせています。

PixelbookWSLWSL2
1 parallel copy of test
Dhrystone 23008.33756.03631.9
Whetstone676.3652.0613.8
Execl Throughput549.399.71123.5
File Copy 1024606.3204.71706.1
File Copy 256389.7135.51128.8
File Copy 40961379.4488.33599.1
Pipe Throughput443.7181.3764.8
Pipe-based Context Switching331.9148.756.3
Process Creation419.350.4625.1
Shell Scripts (1 concurrent)1603.9N/A2460.0
Shell Scripts (8 concurrent)2498.7N/A4545.2
System Call Overhead224.0143.5358.8
Index Score722.4N/A1053.8
4 parallel copy of tests
Dhrystone 25965.98579.09865.1
Whetstone2179.42491.02298.1
Execl Throughput1241.2173.82869.7
File Copy 1024528.6368.92896.8
File Copy 256323.2226.91885.3
File Copy 40961317.4775.85920.6
Pipe Throughput879.7480.32001.8
Pipe-based Context Switching764.8558.51652.1
Process Creation1024.999.51692.2
Shell Scripts (1 concurrent)2691.5N/A5034.0
Shell Scripts (8 concurrent)2607.5N/A5290.4
System Call Overhead462.9412.7902.1
Index Score1190.9N/A2846.4

WSLのときはCrostiniに比べてかなり遅かったExecl ThroughputやProcess Creationなどの項目がだいぶ速くなり、ファイルコピーも大幅に向上しています。WSLではエラーで実行できなかったshell1、shell8も実行できるようになりました。

Pixelbookはファンレスのため負荷をかけ続けるとサーマルスロットリングで遅くなるといった点を差し引いても、Crostiniと比べてWSL2の方が性能面では優れているように思われます。正式リリースが待ち遠しいですね。


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